日本で受けると高い予防接種もタイで受けると半額から三分の一で受けれると聞いた。
世界一周途中の国、タイのバンコクにある通称スネークファーム(タイ赤十字病院)で予防接種をうけることにしたんですけど、実際受けてみたら、受ける順番(日程)を間違って、6週間掛かってしまいました。そのあいだ、ずっとバンコクにいる必要はないけれど近くを行ったり来たりしてました。
世界一周する旅人の予防接種で有名なバンコクのスネークファーム
バンコクのスネークファームで予防接種受ける際の事前準備
過去に受けたことがある予防接種の有無で今回受ける必要が無くなったり、回数が少なくなったりします。母子手帳に予防接種の記録が記載されているはずなのでご両親に聞いてみましょう。
バンコクのスネークファームで予防接種当日に必要な持ち物
パスポート
本人確認のために必要です。
現金
支払いは現金のみになります。
世界一周のための予防接種の取捨選択
なるべく効率よく予防接種を打てるように考えてみました。
まずは、どれを打つべきか自分で決める必要があります。
世界一周中に自分のいく国や地域、旅のスタイルを考慮して決めましょう。
参考になるサイト
厚生労働省検疫所 FORTH
(これより一部引用して使っています)
世界一周で必要な予防接種の種類
コレラ
コレラ流行地には行かないので僕は打たなかった。って思ったら、タンザニアでコレラ大流行直後だったよ・・・(笑)
A型肝炎
A型肝炎は食べ物から感染する病気で、アジア、アフリカ、中南米に広く存在します。発症すると倦怠感が強くなり、重症になると1か月以上の入院が必要となる場合があります。途上国に中・長期(1か月以上)滞在する人におすすめするワクチンです。特に60歳以下の人は抗体保有率が低いため、接種をおすすめします。
B型肝炎
以前は輸血や医療従事者の注射針による針刺し事故など血液を介した感染が問題とされていましたが、現在ではB型肝炎(活動期)の母親から生まれる新生児期を中心とした感染と、思春期以降の性行為(唾液や体液の濃厚接触)を通じた感染の2つが主な原因となっています。
一般に健康な(免疫不全でない)成人の感染では、ほとんどが一過性感染で、急性肝炎の経過をとるものと不顕性感染となるものがあり、いずれも終生免疫を得ます。一過性感染例では劇症化して死亡する例(約2%)を除くと、ほとんどの場合は、およそ3か月で肝機能が正常化し、治ります。
※A/B型混合肝炎ワクチンあり(打つ前に血液検査が必要なのでいきなり打てない。最低1日検査結果を待つ必要があり)
通常接種プラン:第0、1、6月の3回接種。
迅速接種プラン:第0、1、3~4週、1年後の4回接種。
日本脳炎
日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを保有する蚊に刺されることによって起こる重篤な急性脳炎で、死亡率が高く、後遺症を残すことも多い病気です。
流行地(東アジア、南アジア、東南アジア)へ行く人におすすめするワクチンです。
1回接種で5年の免疫獲得
ポリオ
ポリオはポリオウイルスによって、急性の麻痺が起こる病気です。
ポリオが流行しているアフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンのほか、ポリオが発生している国に渡航する人は追加接種を検討してください。WHOでは、患者が発生している国に渡航する場合には、以前にポリオの予防接種を受けていても、渡航前に追加の接種をすすめています。特に、1975年(昭和50年)から1977年(昭和52年)生まれの人は、ポリオに対する免疫が低いことがわかっていますので、海外に渡航する場合は、渡航先が流行国でなくても、渡航前の追加接種を検討してください。
1回接種
狂犬病
狂犬病は、発病すればほぼ100%が死亡する病気です。海外では、オセアニアなど一部を除きイヌだけでなくキツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に咬まれることによって感染する危険性が高く、長期滞在、研究者など動物と直接接触し感染の機会の多い場合や、奥地・秘境などへの渡航ですぐに医療機関にかかることができない人におすすめするワクチンです。狂犬病は予防接種を打つ人打たない人分かれます。狂犬病の予防接種を受けたところで犬に噛まれたら、狂犬病のワクチンは打たないといけないから。
第0日、7日、21~28日の3回接種
3種混合(破傷風・ジフテリア・百日咳)
破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年患者が発生しています。破傷風は傷口から感染するので、冒険旅行などで怪我をする可能性の高い人におすすめするワクチンです。特に、途上国では、けがをしやすく、命に関わることもあるので、接種を検討してください。
破傷風ワクチンは1968年(昭和43年)から始まった3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日せき)に含まれていますので、定期予防接種で破傷風・ジフテリアワクチンを12歳の時に受けていれば、20代前半位までは免疫がありますので、接種は不要です。その後は、1回の追加接種で10年間有効な免疫がつきます。
1回接種
ジフテリアは、患者の咳などにより、人から人に感染します。
ロシア、東ヨーロッパに長期間行く人におすすめするワクチンです。
ジフテリアワクチンは1968年(昭和43年)から始まった3種混合ワクチン(ジフテリア、百日せき、破傷風)に含まれています。定期の予防接種で2種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風)を12歳の時に受けていれば、20代前半くらいまでは免疫がありますので、それまでは接種は不要です。その後は、1回の追加接種で10年間有効な免疫がつきます。
腸チフス
腸チフス、パラチフスは、それぞれサルモネラ属のチフス菌とパラチフス菌による感染症です。口から移る病気ですが、下痢はあまりみられません。菌が腸に入った後、血液中に侵入するのが特徴です。
感染したヒトの便や尿に汚染された水、氷、食べものを取ることによって移ります。ごく少量の菌によって感染することもあります。
腸チフスとパラチフスの症状はほぼ同じですが、一般に、腸チフスに比べてパラチフスの症状の方が軽症です。
感染して1~3週間は症状がなく、その後、高熱、頭痛、全身のだるさ、高熱時に数時間現れる胸や背中、腹の淡いピンク色の発疹、便秘などの症状が現れます。熱が高い割に脈が遅いのが特徴的です。重大な症状として、腸から出血したり、腸に穴が開いたりすることがあります。
1回接種の2〜3週間後に3年間の免疫獲得
黄熱病
黄熱は蚊によって媒介されるウイルス性の感染症で、致死率は5~10%ですが、流行時や免疫をもたない渡航者などでは、60%以上に達するという報告もあります。アフリカや南米の熱帯地域に渡航する人におすすめするワクチンです。黄熱予防接種証明書を入国時に要求する国や、乗り継ぎの時に要求する国もありますので、検疫所で確認して下さい。黄熱予防接種証明書は接種後10日目から10年間有効です。
1回接種
(以上病気に関する情報はFORTHより一部引用)
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世界一周で打つべき予防接種
バンコクのスネークファームで医師と相談して決めるんだけど、あらかじめ自分でどれを受けて1回目はどれとどれとどれを受けたいのか決めて行ったほうがいい。でないと僕みたいにタイに何週間もいる羽目になる。
僕が選んだのは(値段も書いておきます。1バーツ3円ちょっと)
・A/B型混合肝炎ワクチン(3回)
1,150バーツ×3(約3,450円×3=約10,350円)
・ポリオ
350バーツ(約1,050円)
・日本脳炎
460バーツ(約1,380円)
・狂犬病(3回)
300バーツ×3(約900バーツ×3=約2,700円)
・ポリオ
350バーツ(約1,050円)
・3種混合(Tdap)
630バーツ(約1,890円)
・腸チフス
400バーツ(約1,200円)
・黄熱病
1,000バーツ(約3,000円)
他に初診のみ20バーツ(約60円)、毎回通院の度にメディカルナースサービス料で50バーツ(約150円)
約23,000円で受けれました。日本で受けたら10万円近くしますよ。
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僕の予防接種スケジュール
11/21(第0日) 日本脳炎、狂犬病、黄熱病
11/28(第7日) 狂犬病、3種混合、腸チフス
12/14(第21日) 狂犬病、ポリオ、A/B型混合肝炎ワクチン(ここで肝炎打つまで肝炎が3回接種だと気がつかなかった)
12/20 A/B型混合肝炎ワクチン
1/4 A/B型混合肝炎ワクチン
1月頭からインドに行きたかったのでA/B型混合肝炎ワクチンは迅速接種プラン:第0、1、3~4週、1年後の4回接種することに。
1/4とりあえず3回目が接種完了し、免疫獲得できるそうです。
おすすめの予防接種スケジュール
第0日 A/B型混合肝炎ワクチン、狂犬病、黄熱病
第7日 A/B型混合肝炎ワクチン、狂犬病、日本脳炎
第14日 3種混合、腸チフス、ポリオ
第21〜28日 A/B型混合肝炎ワクチン、狂犬病
1年後 A/B型混合肝炎ワクチン
この日程がベストな短期スケジュールじゃないかと思ってます。
※予防接種を打つと副反応で熱やその他の症状がでる可能性があるので、接種当日の夜行バス移動等は避けたほうがいいと思います。僕は夜行バスでバンコクに戻ってきてそのまま予防接種を受けたら39度の高熱がでました。特に黄熱病は発熱しやすいらしいです。
※日本で黄熱病の予防接種を受ける場合、黄熱病の予防接種の前後28日の間に他の予防接種を受けてはいけないらしいです。バンコクのスネークファームでは何も言われませんでしたけど。心配ならタイ以外で黄熱病の予防接種を受けることもも可能です。エジプトのカイロ、南米ではコロンビアのボゴタの空港で無料で受けれます。必要な国の手前で受けていれば問題ないのでタイで必ずしも黄熱病の予防接種予防接種を受ける必要はないです。
予防接種ワクチンの英語を調べてみた。
Cholera/コレラ
Hepatitis/肝炎
HPV/子宮頸がん
Influenza/インフルエンザ
Japanese Encephalitis/日本脳炎
Meningococcal/髄膜炎
Mumps-Measles-Rubella(MMR)/おたふく風邪-はしか-風疹
Pneumococcal/肺炎球菌
Polio/ポリオ
Rabies/狂犬病
Tetanus Toxoid/破傷風
Diphtheria/ジフテリア
Pertussis/百日咳
Typhoid/腸チフス
Varicella/水ぼうそう
Yellow Fever/黄熱病
タイのバンコクで予防接種受けるのにおすすめの宿
バンコクのスネークファーム目の前の宿
歩いて1分でスネークファームに行ける。
スライブ ザ ホステル パッポン バイ ザ ベル (Thrive The Hostel – Patpong by The Belle)
ドミトリーで約900円。280バーツくらい。
予防接種受けに行くのに道路渡ってすぐで助かる。朝一から行ける。
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世界一周のための予防接種まとめ
僕のルート(インド、アフリカ縦断、南米)を考慮して僕なりにワクチンを選びました。参考にしてみてください。時間がある人は日本で打つより明らかにタイで予防接種を打ったほうが安いですよ。
コメント
同じスケジュールでスネークファームで予防接種しようと考えてます。
黄熱病は接種後、4週間は他の予防接種を受けれないと聞いたことがあるのですが、何かご存知でしょうか。
「おすすめの打ち方」を参考にワクチンの順番を伝えるといいと思います。
常駐のおじいちゃんドクターはあてにならないので自分の意思をきちんと伝えてください。
黄熱病のワクチン打った一週間後にまたワクチン打ちました。確かに高熱出たのもその時なので、最後に黄熱病の方がいいのかも。